わたし歩記-あるき-

あなたの未完了の物語を身体アプローチと対話で再編集する心理カウンセラー のブログです

怒りを手放すのは“相手のため”じゃない、あなたの身体のためです

 

 あなたには、怒りを感じている出来事や人はいますか?

もし、いるとしたら・・・

 その怒りは、いつから始まったものですか?

 

 

”正しい怒り”というのは、本来は一瞬の火花のような反応です。大切な自分を守るため、私たちの自律神経に備わっている感情ですので、悪いものでは決してありません。

 

ただ、「怒り」を正しく扱えない(処理できない)場合、心身共に、少々困った状態になってしまいます。

 

私自身、この「怒り」の扱い方には、ずいぶんと振り回されてきた口です。一度腹を立ててしまうと、なかなか相手を許すことができなかったり、ずるずると恨みを持ち越してしまっていました。なんと、最長で“30年近く”持ち続けていた怒りもありました!!!(苦笑)


こうなると、「感情」というより、もはや「身体の記憶」と言ったほうが正確かもしれません。

 

では、なぜ“怒りの持続”は起きてしまうのでしょうか?

 

 

怒りは自律神経では交感神経が担当しています。
ここでは赤モードと呼びます。

 

身体が「逃げる・闘う」の準備をしている状態です。

 

つまりあなたが誰かに怒りを感じているとき、対象が弱いか強いかは関係なく、
身体はその相手を “脅威” として扱っているということになるのです。

 

理屈ではなく、身体レベルで
「危険だ」「攻撃してくるかもしれない」
と判断してしまっている・・というわけです。

 

 

怒りの状態にある身体は、緊張し、呼吸は浅くなり、
筋肉は固くなり、脳は常に“危険の検索モード”に入っています。

極端にいえば、
身体は常に “死の危険” を想定しているということ。

 

だから怒りが続くと、次のようなことが起こり始めます。

 

・筋肉や関節に痛みが出てくる
・些細な刺激にも敏感に反応する過覚醒(ハイアラート状態)
・脳が休まらず、寝ても疲れが取れない
・警戒と緊張でエネルギーが常に消耗し続ける
・人生の別の領域に力を注げなくなる
・「未来」よりも「危険回避」ばかり考えてしまう

 

つまり、
怒りを握りしめている間、身体は休まることがありません。

 

怒りそのものに苦しむのではなく、
怒りを維持するために必要な“身体の緊張”が、
あなたの心と人生を疲弊させてしまうのです。

 

怒りを手放すというと、自分が受けた屈辱や恨みを
ゆるす・忘れる・我慢する、という話だと誤解されることがあります。

でも、そうではありません。

 

怒りを手放すとは、
自分の身体に、これ以上“サバイバルモード”を背負わせないということ!もう、“安全”だよ!と教えてあげることです。

 

 

怒りを持ち続けるのは損だと言われるのは、
そのほうが“心理的に正しいから”ではなく、
あなたの身体には、これ以上その負荷に耐える必要も義務もないからです。

 

 

怒りというのは一瞬の反応に見えて、実は“最後に出てくる感情”です。

その前には、もっと触れられたくない感情が潜んでいます。

 

それが 一次感情(本当の感情) です。

たとえば・・・

 

  • 悲しかった

  • 置いていかれた気がした

  • 大事にされなかった

  • 裏切られたように感じた

  • 恐かった

  • 恥ずかしかった

  • 無価値感が刺激された

  • 認めてほしかった

  • 安心したかった

 

怒りという炎の下には、必ずこうした “やわらかい感情” が隠れています。

 

怒りが長く続く一番の理由は、
その一次感情が安全に感じられず、触れられないままになっているから です。

 

 

「怒り」をどうにか処理しようと思って、いくら考えても解決しないのは、
怒りそのものは一次感情の「蓋」に過ぎないからなんですね。

 

 

よく「自分はなぜ怒っているのだろう?」と頭で分析しようとすると、
余計に怒りが強まったり、思考がぐるぐる回ったりします。

 

これをやっていると、脳に対して「まだ危険は収束していないぞ!」と刷り込むために、赤モードをむしろ強化してしまいます。

 

解決したくて自問自答しているのに、これでは、本末転倒ですよね?

 

一次感情に触れるための最初の条件は、とにかくまずは、身体が安全を取り戻すこと。

 

身体が安全を感じると、怒りの表面が少しだけ緩んで、
奥にある一次感情が「顔を出してもいいよ」と許可を出してくれるようになります。

 

怒りの感情は“身体が戦闘態勢にある”という証。

 

なので、一次感情に直接触れようとするより
まず 身体からアプローチ したほうが安全です。

 

例えば・・・

 

  • 深い呼吸で横隔膜を動かす

  • 体を優しく揺らす

  • 背中や胸に手を当てる

  • 足裏の感覚に意識を戻す

 

こうした小さな行為で、交感神経(闘う・逃げる)から
副交感神経(安全・回復)へと切り替わっていきます。

 

身体が緩むと、怒りの“壁”が薄くなります。

 

 

一次感情に触れるための最も優しいアクセス方法は、
過去の“望み”に触れることです。

 

  • 本当はどうしてほしかった?

  • あのとき、本当は何が必要だった?

  • どう扱われたかった?

  • 何を守りたかったの?

  • どんな言葉をかけてもらいたかった?

 

直接「悲しかった?」と問うより、
“どんな願いがあったのか” を探るほうが心身は心を開きやすいはずです。

 

そして多くの場合、出てくる答えはとてもシンプルです。(答えが複雑な時には、

赤モードが仕方なくひねり出してくる答えの可能性が大です!)

 

「味方でいてほしかった」
「わかってほしかった」
「ひとりにしないでほしかった」
「認めてほしかった」

 

怒りの奥にいるのは、あなたを守りたくてずっとそこに取り残されていたパーツ(副人格)さんたちの声です。

 

怒りの奥にいた一次感情のパーツに、こんなふうに声をかけていきます。

  • 「気づいてあげられなくてごめんね」

  • 「ひとりで頑張っていたんだね、ありがとう」

  • 「怒りという形で守ってくれていたんだね」

  • 「もう大丈夫、ここに一緒にいるよ」

  • 「必要だったもの、教えてね」

 

すると怒りの役割が変わります。

 

怒りが消えるのではなく、怒りが役目を終えて、自然に静まっていく。そして、別のエネルギーへと変わっていきます。そう、今を楽しんで創造しながら生きるというパワーに昇華されるのです。

 

これが正しい“一次感情の扱い方”のコツです。

 

ですから、もし、怒ってしまったとしても、怒りを否定はしないでください。
そして、

 

怒るのをやめること=相手を許す

 

ではありません。

 

許せないなら、許せなくてもいいのです。ただ、しっかり境界線は引いていきましょう!境界線を引けていれば、同じような状況に巻き込まれることも、自然と減っていきます。

 

もし、あなたが今、怒りに飲み込まれそうになっているのなら、まず、安全な場所を確保し、安心できることや状況を、あなた自身に許してあげてくださいね。

 

 

きょうも最後までお読みくださりありがとうございました。

 

 

あなたの未完了の物語を身体アプローチと対話で再編集する心理カウンセラー
・愛着の傷 / 生きづらさ / 発達凸凹
・身体アプローチ × パーツセラピー × 原始反射統合
・心の安心基地をつくっています
日本心理学会認定心理士 / 療育整体師
さとうみゆき

 


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来月12月20日、対面でのイベント「DELIGHT」に参加させていただくこととなりました。場所は、東あずまの「表現スペース」です。日頃からとても仲良くしていただいている、イベントの主催者さんから出展のお声がけをいただきました。

普段はオンラインのみでのセッションなので、対面セッションは妙に緊張しますが^^;。おそらく対面セッションの機会は、今後あまりない予定ですので、年末のお忙しい時期かと思いますが、お時間のある方は、ぜひ遊びにいらしてください。イベントということで、敢えてちょっと面白いメニューも加えました。詳細はまた追ってご案内します~!