
先日、たまたまおすすめに出てきたYouTubeの「公開人生相談」のような番組を見ました。
登場していたのは、30代くらいの美しくはっきりものを言うセラピストと、40代くらいのクライエントの女性。
動画のコメント欄を眺めていると、ほとんどがクライエント女性を応援する声だったのですが、ひとつだけ目を引くコメントがありました。
「この人、相談に来ているのに、なんで笑ってるの?イライラするんだけど…」
実は、私自身も彼女の「笑顔」が少し気になっていたのです。
深刻な話をしているはずなのに、どこか他人ごとのように見えてしまうその表情。
一般的な人が見たら、本当に真剣に悩んでいるのだろうか?と思われても仕方がない様子でした。
でも私の感じ方は、そのコメントとは違いました。
――ああ、まるで昔の私みたい。いや、今でもまだそうかもしれない。
私のカウンセリングの現場でも、時々同じようなクライエントさんに出会うことがあります。深刻な場面でずっと笑顔を浮かべていたり、逆に私の体調を気遣ってくれたり。
ちなみに、生物学的な視点からだと、人間にとって「笑顔」とは、本来はこういうサインです。
-
「私はあなたを攻撃しませんよ、安心してください」
笑顔をつくる目の周りの眼輪筋や、頬骨の周りの三叉神経は、ポリヴェーガル理論でいうところの 腹側迷走神経複合体(社会性を育む副交感神経)が多く張り巡らされていることからも 人間社会で生きていくためには大切な神経です。 とりわけ、哺乳動物である人間は特にこの神経を発達させることで、今日まで生き残り、発展してきた種族だと言えます。
ところが、幼少期に腹側迷走神経の働きが安心・安全の環境で育まれなかった場合、笑顔の意味合いはこう変わります。
-
「どうか私を攻撃しないでください。私はあなたに従いますから」
つまり「媚び」としての笑顔です。
無意識のうちに相手に「自分を守るための笑顔」を差し出しているのです。
皮肉なことに、人間は本能的に「媚びてくる相手=自分より下位の存在」と捉えます。(相手が良心的な存在の場合には、庇護の対象となる場合もありますが)すると一瞬で上下関係ができあがり!相手から軽んじられたり、雑に扱われたりしてしまうのです。
「私は何もしていないのに、なぜか大事にされない」
「いつも相手に利用されたり、搾取されたり、邪険にされる」
そんな状況の裏には、実はこの無意識のメッセージが働いていることが少なくありません。もちろん、それを自分で気づくのは難しいですし、知識がなければ避けようもありません。
YouTubeに出演していたクライエントの女性も、きっと怖かったのだと思います。
常に1000人以上が視聴している番組で、自分の個人的な悩みを話すのですから当然です。
彼女は相談中ずっと、無意識にこんなサインを出していたのでしょう。
-
「私をいじめないで」
-
「どうか攻撃しないで」
-
「優しくしてください」
そして、その必死の笑顔は、かえって彼女の生きづらさを作り出しているように見えました。
相手に必要以上に媚びることで、ぞんざいに扱われる環境を自ら準備してしまう――そんな悪循環が起きていたのかもしれません。
私はセッション中、
無理して笑わなくてもいいんだよ。
本来のあなたの笑顔がとても素敵なのだということは、私はちゃんと知っているからね。
そんなことを思いながら、クライエントさんの涙がつまった笑顔を見つめています。
あなたの笑顔が、いつかたくさんの人の「安心」を広げるものとなる日が来ますように。その時、あなたの周りにはきっと、安心できる人が増えているはずです。
きょうも最後までお読みくださりありがとうございました。
ありおりカウンセリング
写真家・認定心理士,産業カウンセラー
さとうみゆき
↓セッションをお申し込みの際には、受付可能日時をご確認ください。
心のもやもやは、大きくなる前に話して、ケアしていきましょう^^
花拾いの庭公式LINEができました!
ご登録の方には、たったの3分ほどで、副交感神経(腹側迷走神経系を活性化)をリラックスさせ、サバイバルモードから抜ける動きをレクチャーした動画を自動でプレゼントしております。
メッセージから「食いしばり」「巻き肩」とそれぞれ送っていただくと、対応した動画が届きます!^^
お薦め図書↓


