わたし歩記-あるき-

心理カウンセラーでもある写真家のブログです

経年による自律神経の変化は自己統合のチャンスでもある

 

 私のところにいらっしゃるクライエントさんは、40代~60代までと年齢幅が割と広いのですが、「いい歳をして、自分の扱いが分からなくて・・」「若い頃より、今の方がむしろ辛くて・・」と、自分を責めていらっしゃる方が少なくありません。

 

 実は、ここにも自律神経と原始反射が絡んでいます。

 

 若い頃は、交感神経の”炎”のような勢いで、多少の困難や屈辱でも、何とか乗り越えられてきたし、ギリギリ辛抱も出来た。勝てないけれど、どうにか”負けるもんか”と踏ん張れたのではないでしょうか?

 

しかし、時が経つにつれて、体は徐々に変化し、交感神経の鋭いパワーは少しずつ衰えていきます。その結果、「昔のあなたはもっとキリッとしていたのに」とか「柔らかくなったね」、「丸くなったわね~」と、周囲からささやかれるようになります。

 

実は、これは単に体力や精神力が衰えたわけでも、性格が丸くなったというだけでもなく、自律神経系のバランスが変化しているサインなのです。

 

交感神経が弱まり、それまでは交感神経によって押さえつけられていた副交感神経、とりわけ背側迷走神経複合体(休息やシャットダウン・凍り付きを促す)が力を発揮するようになると、かつては交感神経の勢いに覆われて感じられなかった「心の重み」や、「落ち込みやすさ」、「やる気の低下」といった状態が現れるのです。

 

この現象は一見すると、心の支えを失ったような、頼りなさを伴うものに映るかもしれません。しかし、ここにこそ大きな意味が隠されています。

 

頑張りすぎたあの頃の自分を少しずつ手放し、今の自分の弱さや限界を素直に受け入れる準備ができた証拠とも言えるのです。

 

「本当はどうしたかった?」
「本当はどう感じていた?」

自分自身の内面を見つめ直し、かつての無理に無理を重ねてきた自分を解放することで、本当の意味での自己統合が始まるチャンスなのです。

 

 

これまでの激しいエネルギーのぶつかり合いから一歩退き、内面の調和と平穏を追求する新たな人生のステージへと進むための大切な転換点と捉えることができるでしょう。

 

 

 一方、しっかり統合されている原始反射は、普段は表に現れることはありません。ですが、サバイバルな状況下いおかれた場合、統合が外れて表に現れてきます。年齢を重ねるほど、生命としてはサバイバル(命の危機)を感じる場面に出逢いやすくなります。すると、原始反射の未統合のような状態が現れやすくなることがあります。原始反射の統合のワークが大人にとっても必要である理由がここにあります。

 

 

昨日、原始反射のワークを続けているというクライエントさんから、嬉しいメッセージをいただきました!

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原始反射のワーク、自分自身に安心していられる。というアンカリング?になってます! 歯医者が怖くない。歯医者って怖さや痛みの感覚の目安になりますね。 全くなくなるわけじゃないけど、体が恐怖そのものにならない。 日頃も引きづりそうな案件も気に留める時間もなくなってきました。
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”体が恐怖そのものにならない”

 

そうそう!この感覚!しっかりと自分の身体と繋がっているからこその言葉だなと思いました!これからも、ワーク続けていきましょう!
私も一緒に続けていきます!この先もどんな変化があるのか楽しみです!

 

きょうも最後までお読みくださりありがとうございました。

 

 

ありおりカウンセリング
写真家・認定心理士,産業カウンセラー

さとうみゆき

 

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心のもやもやは、大きくなる前に話して、ケアしていきましょう^^

 

 

 

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