カウンセリングにおいて、「自分の過去を全部さらけ出さなければいけないの?」 と抵抗を感じる方がいらっしゃいます。一方で、「全部話してしまいたい」と感じる方も存在します。 どちらのアプローチにも正解はなく、クライエントさんそれぞれが、自分にとって心地よいペースやスタイルを選ぶことが大切です。
私自身のスタンスはシンプルです。「過去は、話しても、話さなくても、どちらでもいい」ということ。カウンセリングは、あくまであなたのペースで進めるもの。無理に過去のすべてを語る必要はなく、今ここにあるあなた自身の感覚や思考に焦点を当てることが、より大切なプロセスとなります。
実は「話す」という行為は、私たちの神経系にとって非常に大きな負担を強いる重労働です。カウンセリングのセッションでは、クライエントさんが話す時間を全体で約40分~50分程度に調整するなど、心身の負担を軽減する工夫を行っています。これは、あなたが無理なく、自分のペースで自己表現できるようにするための配慮なのです。
興味深いのは、「今現在に語られる過去」 は、必ずしも客観的な記録ではなく、今のあなた自身のフィルターを通して再構築されているという事実です。つまり、どんな出来事も必ずその時点での解釈や感情を交えて語られます。時には、過去の事実と感じ方が異なってしまうこともあります。
セッション中に「過去をぜんぶ話せなかった」と感じても、それで不全感を感じたり、落ち込む必要は一切ありません。むしろ、「記憶に一番新しい最近の出来事」 を入り口として語ることで、徐々に自己理解が深まり、過去への解釈をも変わっていくことがよくあります。カウンセリングでは、一度に全てを解決する必要があるわけではなく、少しずつ自分の内面と向き合っていくプロセスこそが大切です。
カウンセリングにおける過去の語り方は、一人ひとりのペースや感受性に合わせた柔軟なプロセスです。あなたが話したいと思う部分だけを、無理のない範囲で語ることで、心の負担を軽くしながらも、着実に自己理解を深めることが可能です。大切なのは、完璧な過去の物語を求めるのではなく、今この瞬間の自分に正直になること。どんなアプローチを選ぶにせよ、その選択があなたにとって最適なものであることを信じ、安心してカウンセリングの旅を続けてください。
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すみません!3月の読書会もお休みしますm(__)m
きょうも最後までお読みくださりありがとうございました。
ありおりカウンセリング
写真家・認定心理士,産業カウンセラー
さとうみゆき
心のもやもやは、大きくなる前に話して、ケアしていきましょう^^
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