わたし歩記-あるき-

心理カウンセラーでもある写真家のブログです

左右が分からず混乱する身体と脳

 

 私は子供の頃から運動神経が悪く、体育の時間が苦痛でした。見た目は「運動できそう」な体形をしていることも、かえって不幸の要因でした。周囲からの期待にまるで応えられず、体が思うように動かないことに、いつも深い悩みを抱えていました。

 

 不思議なことに、走ったり飛んだりするだけなら、なんとかこなせました。ところが、ボールを使った競技やテニス、ゴルフなどの道具を使う運動になると、頭では「こう動きたい」と理解しているにもかかわらず、なぜか体が思うように連動しませんでした。同じ理由で、家庭科のミシンや包丁なども上手く使えませんでした。この「理解しているのに」というのがポイントで、更に私を苦しくさせました。

 

 ただ、学生時代が終われば「体育」という義務からは解放されましたし、多少要領が悪いことを除き、仕事も頭脳労働ならば問題なかったですし、多少のフィジカルな仕事も、努力でカバーすればどうにかなったため、私は私自身の身体の不自由さをうっすら感じつつも、しばらくは忘れて生きてこられました。

 

 そんな中、47歳、二度目の大学生として心理学部に編入し、「鏡映描写実験」に被験者として参加した時、かつての身体の違和感を思い出す場面が訪れるのでした。

 

鏡映描写実験とは、鏡に映った反転画像(私の時は星型でした)を使って、視覚情報と運動指令がどのように統合されるかを観察するためのものです。

たとえば、鏡に映った図形をそのまま模写しようとすると、左右が反転しているために普段の運動パターンとは異なる調整が必要となり、普段の感覚と違った知覚・運動の学習が要求されます。これにより、私たちの脳がどのようにして外界からの情報を解釈し、適切な運動に変換しているのかを明らかにする手がかりが得られるのです。

 

 

クラスメイトが次々と実験をクリアしていく中、どう足掻いても「星型=☆」を描くことができないのです。10分以上が経過した頃、私はついにギブアップしてしまいました。脳は「手をこう動かしたい!」と分かっているのに、身体が固まってしまい微動だにせず、鉛筆を持ったまま、手は動いていかないのです。これには自分が一番びっくりしてしまいました。

 

 後に分かることですが、これこそが、非対称性頭位反射(ATNR)、緊張性迷路反射(TLR)、対称性緊張性頸反射(STNR)が未統合の場合に引き起こされる症状に因るものでした。

 

例えば、物を両手で扱う作業や、体の左右を連携させる動作(歩行やスポーツなど)に支障が出ることがあります。ほかにも、書字、はさみを使った作業、絵を描くなど、細かい動作において左右の動きがうまく連携できず、困難を感じる場合があります。

 

ミシンは足で踏みながら、手で布を抑えて前に進めるという高度な動きをします。この原始反射が未統合なままでは、相当な困難だっただろうと思います。

 

車の運転がどうしても上達せず、恐怖でしかないことを人に説明しても、なかなか理解してもらえなかったのですが、これも原始反射が絡んでいたのだと今は納得しています。

 

 ダンスのレッスンでは、未だに左右非対称の動きが苦手で、先生から「右の手を上へ」と指示をされた時でも、何故か左手を上にしてしまったり・・・。身体自身が左右が分からなくなるのです。で、焦ると今度は恐怖麻痺反射が発動してしまい、身体が問答無用で固まってしまい、先生に「みゆきさん!リラックス!」と声を掛けられることは、一度や二度ではありません^^;それでも今は、原始反射の統合ワークを続けていますし、自分の身体のことがよく分かっているので、上手に出来ない自分を責めなくなりました。そして、それ以外のメンタルや感情調整にも良い影響が出ています。

 

 

 

こうした過去の身体体験の積み重ねから、原始反射について知る前までの私は、次第に「身体を使うこと」に対して非常にネガティブな感情を抱くようになったのだと思います。どれだけ頑張っても上手く動けない現実に、自信を失ってしまったのでした。

 

ですが、本当は私のような人ほど、適切な運動を続けることで、原始反射は統合されていくことも、今では理解しています。

 

もし、あなたも私と同じように「身体の使い方」に苦しんでいるなら、一度自分の体と向き合い、原始反射の統合に取り組んでみませんか?小さな一歩が、やがて大きな変化へと繋がるかもしれません。

 

 

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きょうも最後までお読みくださりありがとうございました。

 

 

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写真家・認定心理士,産業カウンセラー

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