欠けているからダメなのではなく

　今朝の今日の言の葉*では、次のような配信をしました。

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　幼少期に、養育者との適切な自律神経及び感情の協働調整が十分に出来ていなかった方と言うのは、「他人に合わせる」ことで、この「協働調整」の欠落を埋めて来た方が殆どです。

　そもそも、「協働調整」とは、交感神経のサバイバルモードにギアが入った状態を「安心・安全」と認識する”ニュートラルポジション”に戻す土台を形成するトレーニングなのですが、そのトレーニングが出来ていないために、自分が相手に合わせることで「安心・安全」を獲得しようとする、言わば生き残りをかけた、自律神経の当たり前の反応なのです。

　そんな自律神経の反応が、どんな行動になって日常生活に現れるのか？というと・・

「いかに自分が他人の感情を汲んで意に添えるよう動くか」

だったり

「自分は人から好かれる人間ではないから、その分他人に奉仕をして、気に入ってもららわなくちゃ！」

と、四苦八苦することだったり

「自分と付き合うと、こんなことができます！こんなメリットがありますよ！」

と、訊かれもしないのに、（結果的に）自分の自慢話をしてしまったりします。

相手の立ち位置を上に置いて、自分がその下に潜り込む感じ・・って言ったら良いかしら？

そんなあなたを、ある人は「超便利♪」と利用し、ある人からは「めんどくさい人～」と疎まれ、ある人は「私があなたを救ってあげるわね！」と共依存の関係に持ち込まれます。

だいたい、これで人間関係が詰んだって方、多いのではないですか？＾＾；

誰かのトクベツになりたい！

トクベツな人って思われたい！

大勢の中で、自分が一番好かれたい！

これが得られないと、死にたくなりませんか？消えたくなりませんか？
SNSで、「自分は本当は世界に認められて良いはずなのに・・・どうして〇〇みたいな人が好かれてるの？」という嫉妬を、歪んだ意識高い系の文章に変換して吐き出して、他人から相手にされてない・・ってこと、ないですか？！で、ますます、「どうして他人は自分のトクベツ感が分からないんだろう？！」ってなる。

あなたは何も欠けてなんてないし、多くの人からさほどに劣っているわけでもないんです。ただ、敢えて言うのなら、「ふつう」という、気質の中で最も稀有な輝きを、放棄しちゃってるから、穏やかな人間関係に繋がれなくて損をしているのだと思う。

何かが足りないからとか、欠けているから、上手くいかないんじゃないんです。

むしろ、余計な交感神経の力みがそうさせているのかも。

「ふつう」ってね、最強なんですよ！

これ、今はひょっとしたら、分からないかも知れない。分からなくてもいいので、取り合えず覚えておいて欲しい。

だって、そもそも、あなたは、一生懸命それをアピールしなくても、「感じが良い」人のはずだからです！

一瞬で、とか、一発で、とか、出逢いの初日で人から猛烈に好かれたいって焦るのは、それが得られなければ、自分の命が危ない！という、自律神経のサバイバルモードがデフォルトで生きて来たからです。

そしてね、そんな風にあなたを好いてくれるように見える人がいたら、ちょっと待って！！！一目惚れとか、もちろん否定はしないんだけど、穏やかで、長く永く続いていく人間関係ってね、むしろ「ふつう」から始まるものなのです。

「何をしてくれたってわけじゃないけど、あの人感じの良い人だったよな～」

ヘルシーな人間関係って、これをたゆまず、コツコツと積み上げていった先に、気づけば構築されているものなのです。

ここを読んで、今は納得できないって方も、うん、それでもいいです。

あなたの潜在意識、自律神経が、本来の「安心」・「安全」の感覚を受け取ってくれていることを祈っています。