昨日、実家から東京に戻ってくる電車の中で、面白い出来事がありました。実家の最寄り駅から乗った特急列車の指定席のお隣には、六十代くらいと思しき女性が一人、既に窓際に座っていました。
彼女に軽く一礼し、身体の向きを変えて座ろうとした私の目に飛び込んできたのは、明らかにブランド物と分かる高級バッグが数点。彼女の服装も、どこぞのハイブランドであろうと思われる、セレブな雰囲気を醸し出していました。
(上高地や軽井沢に避暑に来られていた都心の奥様が、東京のお家に戻る途中なのかな・・・)
という勝手な想像をしつつ、それからは特に何事もなく、一度だけ化粧室に立った彼女を通すために立ち上がった以外は、私は溜まっている講座のアーカイブ動画を、スマホで集中して滾々と聴いていました。(移動時間は貴重な勉強タイムです♪^^)
事が起きたのは、電車が八王子駅に到着しようとしたまさにその時でした。
「あの・・・」
隣の女性が声をかけてきたのです。私は慌ててイヤフォンを外し、身体と耳の向きを変えました。
「どちらまで行かれますか?」
彼女の質問の意図は測り兼ねましたが、別段答えるのに抵抗もなかったので、
「はい、立川までまいりますが・・」
と答えると、
「私は新宿までなので、もしその先(東京駅)まで行かれるようなら、移動しやすいように席を変わろうかと思って・・・」
という、親切なご提案でした。
「お気持ちありがとうございます。立川で降りますので、そのままごゆっくりどうぞ」
と答えました。
これでやりとりは終わったかと思われたのですが、彼女はまじまじと私の顔を見ながら、さらにこう訊いてきました。
「あなた、声の質がとても良いけれど、どこかの局のアナウンサーさんだったかしら?さっき、席を立った時にも、姿勢がとてもきれいだったから・・」
いやはや・・・思いがけない言葉に、面食らった私は、
「いえいえ、私、一般人ですので・・^^;」
と答えました。
そこから私が下りるまでの数分間は、たわいもない世間話をして過ごしました。
そして、話すうちに、彼女がどうしてそう思ったのかが明かされました。
彼女はついこの間まで、音大の声楽科の先生だったそうです。つまり、普段から人の発声や姿勢の良し悪しを見る、言ってみれば”プロ”。彼女曰く、わたしの立ち居振る舞いがとても安定して美しく、なおかつ、雑音の多い車内にも関わらず、声の通りがひときわ良かったので、「これは、声を職業にしている方に違いない!」と推察したとのことでした。
このところ、姿勢とか外見だとかを褒められる機会が、めっきり減ってしまっていたので、今回のことは、非常に嬉しい出来事でした。
コツコツ積み重ねてきたベリーダンスの基本姿勢や、身体と脳の左右バランスを改善する原始反射の統合のワーク、また、顔回りや声帯周りに多く存在している、腹側迷走神経複合体を整えるワーク・・・などなど、ひとつひとつの働きかけは些細な動きでも、こうしてある時、すべてが繋がって、第三者の方にさえ、変化が見て分かるようになるのだと証明できた気がしました。
知識って、持っているだけでは理解したことにはなりません。そう、体感が伴って初めて理解できるし、自分が経験できたことは、確信をもってクライエントさんにもお伝えできるのだと思っています。
皆さんにこれまで講座でお伝えしてきたこと・・、ほとんどが、日々コツコツ続けていける簡単なことです。でも、一体、どれだけの方が、それらを今も実践されているでしょうか?
人間ですので、途中やる気が出ない時もあってOKです^^
でも、続けた先に待っている世界は、それを続けた人にしか見ることが出来ないということもまた真実であると、私は思います。
きょうも最後までお読みくださりありがとうございました。
ありおりカウンセリング
写真家・認定心理士,産業カウンセラー
さとうみゆき
■過去のありおりラボの心理学アーカイブ動画の販売はこちらから
■講座やセッションを受けてくださった方からのご感想はこちらから
傾聴・カウンセリングお申込みフォーム
(40分 3,300円)
心のもやもやは、大きくなる前に話して、ケアしていきましょう^^
花拾いの庭公式LINEができました!
ご登録の方には、たったの3分ほどで、副交感神経(腹側迷走神経系を活性化)をリラックスさせ、サバイバルモードから抜ける動きをレクチャーした動画を自動でプレゼントしております。
メッセージから「食いしばり」「巻き肩」とそれぞれ送っていただくと、対応した動画が届きます!^^
■さとうみゆき オリジナルアート作品の販売はこちらから