わたし歩記-あるき-

心理カウンセラーでもある写真家のブログです

生きづらさのスイッチをオフにしていこう!

 

 8月15日を過ぎると、なんとなくですが、蝉の鳴き声に哀愁を感じてしまいます。おそらく命が間もなく尽きようとしている蝉が、アスファルトの上を必死に這っている様を見かけますが、「本当に、お疲れ様でした」と思ってしまう自分がいます。生きとし生けるものすべてにとって、過酷な夏でした。

 

 今日は、「生きづらさのスイッチ」のお話をしたいと思います。

 

 傾聴やカウンセリングでお話を伺っていると、クライエントさんから、「やっと話せました」とか「こんなことを話したら、人として軽蔑されると思っていました」という言葉を聞くことが多々あります。そして、お話になった後は、緊張で強張っていた顔の表情が、ふわっと緩んで涙に変わる方もいますし、目じりが下がって、泣いているのか笑っているのか、その半々みたいな顔をされる方もいます。

 

 

 クライエントさんでも、特に愛着トラウマを背負ってきた方と言うのは、困ったときに人に頼ったり、本音を話して受け止めてもらう・・という協働調整の経験が極端に少ないため、カウンセリングの場でさえ、「好かれよう」とか「気に入られよう」とか「先生を怒らせないようにしなくちゃ!」と自律神経系の中のサバイバルモードである交感神経優位(闘争・逃走)の状態で臨まれます。それはもう、仕方のないこと。

 

 カウンセラーの前でもそうなのですから、いわんや日常ではどうでしょう?

 

この自律神経系の中の交感神経優位(闘争・逃走)のサバイバルモード状態ですが、もはや生活する上でデフォルト状態であるため、どんな時にそれが暴走しているのかに、気づけない状態である方が非常に多いです。つまり、これこそが生きずらさのスイッチです。

 

 

 例えば、どんな時にそのスイッチが入ってしまうのでしょうか?かつてのわたし自身の経験を少々デフォルメしてお話しますね。

 

 

 グループLINEというものがあります。これ、愛着トラウマをお持ちの方は、「苦手です!」とおっしゃる確率が非常に高いです!(あくまで当社比ですが^^;) 

 

 複数でやり取りをする場なので、コメントや返信が瞬く間にびゅんびゅん飛び交います。そこで、メンバーの一人が、個人的な悩みを話したとしましょう。どうやら解決方法を求めている様子です。その時、私は仕事をしていて、すぐに返信ができずにいて、数時間後、仲間たちの膨大なやり取りを目にします。そして、仕事が終わって返信を読みながら、私の神経はどんどん荒ぶっていくのです・・・

 

「私が一番に返信したかった!」→闘争モード
「私なら、〇〇さんより良いアドバイスができたはずなのに!」→闘争モード
「そんなこと人に相談しなくても自分で解決できることじゃない?!」→闘争モード
「このグループには私なんか必要ないんだ!」→逃走モード

 

ざっとまあ、こんな感じの心の声が、数十分の間に、溢れんばかり行き交います。

で、この思考を抱えたまま、LINEに返信をするのですよ・・

 

「問題解決してよかったね!!(^^)!」

 

なーんて。wwww

 

「良かったね!」なんて、これっぽっちも思ってないんですよ。実際にはね^^;
なんか、むかつく・・・という思いは消化されないまま、どうなっていくか・・・と言うと、次に始まるのは「自分攻め&自分責め」です。「こんな風に思ってしまう自分、最低だ!」と自分を詰る。すると、最後どうなるのか?と言うと、「消えたい・・・」「もう人生やめたい」・・・みたいなシャットダウンモードへいきつきます。

 

そして、また少し元気になると、「こんなんじゃだめだ!性格を改善したい!」とまた自己啓発セミナーを受けたり、〇〇セッションに走る・・を繰り返して、またこじらせて~・・・を数十年繰り返す・・無限の呪いのループ・・・・。

 

 

 この生きづらさが性格由来だと思っていた頃は、解決しようとすればするほど、どんどん深みにハマっていました。でも、打開策が分からなかったから仕方がなかったのです。

 

 生きずらさのスイッチの根本にあるのは、自律神経系のサバイバルモードの誤作動です。このことが心身共に理解できて、さらに、具体的なアプローチができるようになったことで、結果的に、先ほどご紹介したような場面で、「闘争・逃走」的な反応が減っていきました。減っていったことで、集団の中に身を置くことが、だいぶ楽になりました。楽になるので、周りの人も楽になったのでしょうね。数は多くはないですが、気の合う友人と、淡く長く優しい関係の中でつながって人生を楽しめるようになりました。

 

 私のカウンセリングや傾聴・講座を受けてくださる方に、まずは「ここ」を目指してもらえたらいいなと思っています。

 

 あなたが経験した大概の「こんな自分は情けない」という状況、心に抱えたままの恥、自己嫌悪のプロセスは、私も知っているつもりです。それらを恥じることなどひとつもないし、それを話したところで、私があなたを軽蔑したり、嫌悪することも、一切ありませんから。^^

 

 自己嫌悪の無限ループにハマる前に、いったんその根っこに光を当ててみましょう。闘争・逃走のスイッチは、自覚・認知ができると、必ず弱まっていきますから。

 

 

きょうも最後までお読みくださりありがとうございました。

 

写真家・認定心理士,産業カウンセラー
さとうみゆき

 

 

 

 

 

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心のもやもやは、大きくなる前に話して、ケアしていきましょう^^

 

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