わたし歩記-あるき-

心理カウンセラーでもある写真家のブログです

症状が教えてくれていること

 

 痛みが引き始め、不安の波が穏やかになり、自力で外の世界に出ていけるようになった一昨日くらいから、それまで保留にしてあった「症状の声を聴く」というフェーズに入りはじめることができています。

 

 IFS(内的家族システム療法)では、感情を通して意見や行動を主張してくるパーツだけではなく、身体の痛みや病気等の”症状”も、パーツ(副人格)の表れとして扱います。

 

 

 ただね~、今回のような生きるか死ぬかみたいな痛み(パーツ)に乗っ取られている(ブレンドしている)時には、リアルタイムで声を聴くなんて、至難の業です。やめた方がいい。なので、痛みが引き始めた今が、やはりタイミングなのだと思います。

 

 実は、今回の腰痛に関して言えば、症状が顕在化する直前、思い当たる強烈なインパクトの出来事があったのです。詳細をここには書けないのですが(いつか時が来たら、縁のある方にだけ、お話したいと思います)、その出来事は、私に、絶望感と失望感と孤独の不安をもたらしました。

 

 で、問題なのはそこではなく、私はその絶望感や失望感や孤独の不安をですね、否定してしまったのです。なかったことにしたの。理由は・・・そうね・・今思えばですが、「絶望感や失望感や孤独の不安」を感じてしまうような私でいたくなかったのだと思います。なぜなら、世の中の大半の方たちは、私と同じような状況に遭遇したとしても、どうにかこうにか上手く折り合ってやっているはずだと思ったから。そんな風に感じてしまう自分は、やっぱりダメな人間で、出来損ないだと思った。ここで我慢しなきゃ、ここが我慢のしどころだし、というより、普通の人は我慢ポイントでさえないはずだ・・・私が悪いんだ・・私が変わらなきゃ・・私が至らない人間なんだ、認知がヘルシーではない私だからそう感じてしまうだけなんだ・・・て、暗示をかけた。そうして、お風呂で泣いて、着替えて、少しだけ気持ちが落ち着いたと思っていたんだけど、その直後だったの、腰を痛めてしまったのは。

 

 だから、正直に言うと、腰に痛みが出始めた時から、「あ~、理由はあのことなのか・・ショックだったもんな~。」って思ってた。でも、そこからが更に悪くて、私はその症状さえも否定した。「なんで、私をこんな目に合わせるんだよ!」って。「せっかく頑張ろうとしていたのに、なんで、私の邪魔をするんだよ!」って。私と言うシステムを必死で守ろうとしてくれている「腰痛のパーツ」を悪魔か死神か何かなんだと思い罵った。

 

 

 2週間近く経った今なら分かる。「そうか、症状は精一杯私に、自分の心の痛みを必死に教えてくれていたんだな」って。「その感情を感じたのは、あなたにとっては正当だよ!」と。それから心が解かれるように・・・「すごく嫌だったよね。」「すごく怒っていたんだよね。」「腹が立っていたよね」って思えた。

 

 「我に返った」

 

この表現が一番しっくり・・かな?

 

 こういう時、インパクトを与えて来た対象の善悪なんかについてはひとまず置いておこう。正直な自分の感情が見えたからと言って、それを相手にぶつける必要はなくて、ただ、そう感じている自分が居たことをやっと認められた。

 

 そうしたら、その瞬間から驚くスピードで回復が進んでいった。これがね、不思議なくらいに。気づいてもらったパーツは安心して静かになるんだよね。普段、クライエントさんに話す言葉を、そのまんま身体を通して体験したよ。

 

 

 今回みたいな痛みを伴った身体症状として激しくSOSを出してくるパーツって、その瞬間に受け入れることって難しいです。正直、不可能だと思う。だけど、理解できて、受容できた後に起きる変化というのは、とても大きいはず。

 

 

 今回の体験が、いつかカウンセリングの役に立つといいなと思います。まあ、役に立たなくても、わたし自身の糧になったのでもうそれだけで良し!なんですけどね。

 

 

 ここまで書いてみて、なんか、本当に伝えたかったのは、文字にした部分ではないような気もしているんですが、感じ取れる方には分かってもらえそうなので、この辺りで終わりにします。

 

きょうも最後までお読みくださりありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

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写真家・認定心理士,産業カウンセラー
さとうみゆき

 

 

 

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