今年は早いもので、写真を始めてから20周年という節目の年です。
生まれてからずっと、家の中にはカメラがあって、カメラの話をする人が居て、写真と関わっている人が身近にいて・・・みたいな人生でした。
でも、本格的に写真を始めたのは2003年の渡米がきっかけでした。
遠く日本に居る、大切な人に、
「私はこんな場所で、こんな人たちと、こんなことをして、今、頑張っています!」
を伝えたくて始めたんだと思います。
写真とかカメラとか、ずっと楽しいばっかりじゃなくて、仕事にしてからは、むしろ、楽しいことよりも苦しいことも多かったなと思っています。
でも、この、何をやっても長く続かない私が、これだけは、写真だけは20年も続いてるのですから、やっぱり何かトクベツで、有り体な言い方だけど、「好き」なんだろうなって思うんです。
今年は、表現のベースに関しては、「原点回帰」っていうか、
「大切な人にその時の自分の想いを作品で伝える」
という部分に立ち返ってみたいなという想いがあります。
いろんな伝え方を、リアルであれ、データであれ、模索してみたいし、それをひとりだけでするんじゃなくて、写真で繋がった仲間と一緒にできたらいいなって思っています。
で、いま、ちょっと面白い試みをしようと準備中です。
それは、バーチャル美術館です。
私のフォトレッスンをここ数年の間に受けてくださった方に展示のお誘いでお声をかけたところ、皆さん快諾してくださいました。近い内にご案内できるかなと思っています。
写真の撮り方を教えてきた中で、今まであまり踏み込んでお伝えできなかった部分があって、それは、社会に向けて、世界に向けて、「発表する」、「発信する」フェーズへのアプローチなんですけど、これ、わたし自身が昨年、展示を3回経験して、とても学びが多かったことなのです。
発信ツールとしてはSNSとかもあるんですけど、たくさんの写真の中から、少なからず選択というプロセスを経て、世の中に発表するって、もう、それだけで、一大イベントと言うか、その時の自分と向き合う内省の時間とでも言いますか。
「この写真は明後日の投稿に回そう」みたいなこと、SNSだと出来るんですけど、展示のセレクションって、ぜんぜん違う視点を使うから。この部分、たとえバーチャルだとしも、多くの方に経験して欲しいなって思いました。
社会や世界に向けてアートを発信するって、もうそれだけで立派なコミュニケーションだと思っています。そのことで共感を得る経験はもちろん嬉しいけれど、それよりもっと尊いのは、世の中に「違い」を生み出せることなのではないかと思います。
「違え」ば「違う」ほどよくて、その「違い」が世の中に飽和した時に、本当の意味で、「あなたとわたしは違うのね。違うってことだけが共通なのね」みたいなところに行き着くんじゃないかって思うんですよね。
そんな世界を目指して、今後は自分に何が出来るんだろう?って考えながら、活動していきたいなって思っています。
きょうも最後までお読みくださりありがとうございました。
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写真家・認定心理士,産業カウンセラー
さとうみゆき
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写真を眺めてほっと一息^^