hanahiroinoniwa.hatenablog.com
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前回の記事で、今使っているカメラを見直すタイミングについて書いたのですが、実はわたし自身も昨年末に使用していたカメラ(sony α7Ⅲ)を見直し、暮れも押し迫る29日ギリギリで、カメラを買い替えてしまいました。ちなみに、購入したのは同じくSonyのα7Ⅳ。そう、元々α7Ⅲを購入しようとした際に、かなり迷ったカメラです。
買い替えに至った経緯ですが、とりわけ目立った不満が7Ⅲにあったというわけではありません。軽くて持ち運びも楽でしたし、瞳AFも速いし、イメージセンサーが持っているベースの色味も好みでした。操作性も、画面がチルト式なのも良かった。完成度が高くて、バランスの良いカメラだなあ・・と思っていました。
では、どうして?と自分でも思うのですが、それは小さな違和感の積み重なりだったとしか言えません。「これはこれで、いいんだけど・・なんか、欲しい画とほんの少し、ほんの数ミリだけど、違うんだよなあ・・」、「Nikon機で撮っていた頃の写真の方がその部分は満たされてた気がするんだけど・・」という感じ。
無謀にも、違和感の理由を確かめたい一心で購入し、実際に使ってみた時に、その違和感の正体が分かりました。
私は基本、撮って出しが好きで、よほどのことが無い限りは、Raw現像をあまり行わないのですが、α7Ⅲのクリエイティブスタイルには、「コントラスト、彩度、シャープネス」の3つしか選択肢がなく、しかも調整は5段階まで。この3つだけで調整されて吐き出された画には、私が大切にしている「淡さ」だとか「透明感」の表現をコントロールできる項目がなかったのです。そのため、写真の色味は「こってり、鮮やか」に寄ってしまう。
一方、以前使っていたNikonのD850や購入したα7Ⅳには、コントラスト、ハイライト、シャドウ、フェード、彩度、シャープネス、シャープネスレンジ、明瞭度を10段階で細かく調整できるため、撮って出しの段階である程度は完成した画作りができるのです。
(同じカメラを使っているのに、同じシャッタースピード、F値で撮ったのに、どうして〇〇さんみたいに撮れないんだろう?というお悩みの原因は、恐らくこの部分の調整が〇〇さん独自のものであるからだと思います。この部分は画作りの心臓部ですから、容易には明かさない方が殆どなのですよ。^^;)
シャドウとフェード、シャープネスレンジ部分を好みに調整して撮ってみると、そこには「あ~、そうそう、これだよね!これこれ!」という画が。(嬉^^)写っている「色味」そのものにではなく、影の立ち上がり方と境界の滲み具合に違和感を抱いていたことに気づいたのでした。
Rawで後から現像編集をするのが当たり前だよ~という方には、あまり関係のないことかも知れませんが、やはり最終レタッチに近い状態で見られるって、撮っててテンションがあがるものです。現場だとスピードを求められることも多々ありますし、なるべくレタッチの負荷を軽くしたいといつも思っています。
α7Ⅳは苦手なバリアングルカメラではありますが、まあ、もともと使用頻度はそう多くはないツールですし、これから工夫してやっていきたいと思っています。それ以上に違和感が解消したことが大収穫でした。
それと余談ですが、某情報筋から「2023年はカメラの中古市場は品薄と、高騰で荒れるよ!」と聞いていたので、良いタイミングで購入できたと思っています。既に同じランクの中古品で4~5万値上がりしていてびっくりです。
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きょうも最後までお読みくださりありがとうございました。
写真家・認定心理士,産業カウンセラー
さとうみゆき
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