ふと気づくと、以前と同じような人間関係のパターンに巻き込まれていること、あなたにはありませんか?
最初は上手く行っていたはずなのに・・
以前とはタイプが違う人だから、今度はきっと大丈夫と思ったのに・・
それなのに、自分が「こうなったら、絶対に嫌だ!」と思ってることほど、次々と再現されてしまう。そして、
「あ~なんでまた、こうなっちゃうの?」
と、人付き合いそのものが疎ましくなり、避けるようになってしまったり…。
クライエントのこのような状態を精神分析家であるフロイトは”反復強迫”と呼びました。
どのようなものか簡単に説明すると、
幼児期に養育者に対して受容・理解されなかった体験において、未完了のままの葛藤を、大人になってから他者に対して投影し、その状況が自分にとって不愉快であるにも関わらず反復し、無意識に解消・完了を目指す行為だと言われています。
つまり、
「どうしていつもわたしばっかりこんな目に合わなきゃいけないの?」
と思っている”あの”忌まわしい出来事が、実は、自分の無意識によって、半ば強迫反復的に準備されたものだと言うのです。
例えば、幼いころに、両親のご機嫌を一生懸命とって生き延びてきたと言う子どもは、それが成功体験として認知されており、大人になっても、誰かのご機嫌をとり続けることで、自律神経が安心・安全を感じるように脳が手続きされてしまっています。そこで、必要以上に自分をすり減らして相手に尽くしたり、利用されていることを認められているのだと言い聞かせながら、支配を受け入れていたり、搾取を許したりしてしまうのです。
ただ、この状況に自律神経は安心・安全を感じていますが、感情的には悲しみと怒りでいっぱいです。なぜなら、幼少期にそんな風に頑張っている自分を受け入れてもらっていないからです。ここに、「(感情的には)やめたいけど、(自律神経的には)やめられない」という厄介な葛藤が存在します。そこでこの葛藤を解消したい!という真っ当な願いのもと、同じような人間関係を再生できる人に無意識で近づいたり、元々そうではなかった人を、自分の葛藤を解消すべく、厄介な人へと豹変させてしまうこともあります。
では、このループから抜け出すには、どうしたら良いのでしょうか?
ひとつには、間違って手続きされた自律神経のパターンを変えていくこと。もうひとつは、幼少時に受け入れてもらえていない、自分自身の悲しみや孤独と、今一度しっかりと向き合うことです。
心身をすり減らしながら、相手(養育者)のご機嫌をとってきたことは、当時は生き抜くために仕方なかったのです。そして、いま、あなたが必死に理解されたいと機嫌をとっている相手は、あなたの両親ではないとしっかりと自覚をすることです。
自分のことを好きになってくれない相手や、馬鹿にしてくる、見下してくる相手にこそ、一生懸命好かれよう、好かれようとしていませんか?
反対に、あなたのことが大切で、いつでも助けになりたいと思っている友人や知人の価値を軽んじる傾向があったりしませんか?
思い当たる方は、反復強迫のループにハマってしまっているかも知れません。
きょうも最後までお読みくださりありがとうございました。
写真家・認定心理士,産業カウンセラー
さとうみゆき
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