わたし歩記-あるき-

*心理士を目指す写真家の学びの記録*

カウンセリングとは?!

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 カウンセリングのゴールに関してはそれこそ専門家の数だけその定義があると思うのですが、諸説ある中、これまで学んだ中で一番しっくり来たのは、

 

「カウンセリングのゴールとは問題の解決ではなく、葛藤の解消である」

 

と言うものでした。

 

これは具体的にはどういうことかと言うと、例えば大うつ病の成人男性が居たとして、この人はある事業での失敗が原因で対人関係に恐怖を覚えるようになり、会社に行けなくなってしまったとします。以前は仕事に自信を持てたし、意欲的に働くことができていたのに・・・と、自分を責めるほどますます会社に行けなくなってしまうのだとしましょう。

 

 

では、この男性にとってのカウンセリングのゴールとは何でしょうか?心理アセスメントをちゃんと学ぶ以前のわたしは恐らくこう即答していたはずです。

 

「男性が会社に行けるようになることです!」

 

と。

 

ですが、これはあくまで「問題の解決」であって、「葛藤の解消」ではありません。では彼にとっての「葛藤」とはなんでしょうか?それは・・・・

 

 

「仕事に自信を持って取り組みたいけれど、失敗が怖くて仕事ができない」
「意欲的に働きたいのだけれど、やる気がどうしても出ない」

 

 

と言ったところでしょうか。

 

カウンセリングではクライエントの「葛藤」を聴き、そして、2つの相反する観念の緊張(認知の歪み)を緩め解いていくのです。結果、会社に行けるようになるかも知れないし、あるいは、実は他業種の仕事を前からしたいと思っていたことに気づいて、転職する・・・なんて展開もあるかも?!知れません。

 

 

「カウンセリングのゴールとは問題の解決ではなく、葛藤の解消である」

 

 

 この定義は同時に、自己責任による「葛藤」が存在しない場合には、カウンセリングの効果がないことも意味します。よくカウンセラーに「これってどうしたらいいんでしょうか?」とか、「先生、解決してください!」と問題の解決を丸投げし、のちに「あのカウンセリングはまったく効果がなかった!変化しなかった!」などと仰る方も散見されますが、おそらく「カウンセリング」の目的を間違えてしまっているものと思われます。

 

 

「〜〜した方が良いのは分かってる。でも、どうしてもできなくて辛い、苦しい。」

 

 

 「葛藤」は物事に対する自己責任を受け入れられている発達段階が成人に達した人にのみに生じます。

 

 

「ビジネスの現場で納期を守らなくてはならないのに、頑張ってもどうしても守れなくて悩んでいる。どうにかして改善したい。」

 

これが心理発達段階が成人期に達している人の葛藤から来る”悩み”です。

 

「納期を守れと会社の上司が煩い。だいたい納期なんてものがあるから良い仕事ができなくなるんだ。納期自体を廃止すれば自分はもっとちゃんとやれるはずだ!」

 

こちらは現実を自己責任として引き受けられない、成人期に達していない人の(悩みではなく)”不適応”状態です。そしてこのタイプの人にはカウンセリングの効果は望めません。別のサイコセラピーや専門家によるケースワークが必要と言う可能性もでてくるかも知れません。

 

 

 

 

きょうも、最後までお読みくださり
ありがとうございました^^
さとうみゆき