わたし歩記-あるき-

*心理士を目指す写真家の学びの記録*

それはお金のブロックなどではなく・・

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 好きなことを仕事にしたはずなのに、好きなことでお金を頂けるようになったのに、なんだか以前ほどその好きなことをしていても、楽しくないし充実感がない気がする。と言うかむしろ苦痛さえ感じてしまう。ひょっとしたら、そもそも本当は好きじゃなかったのかな?!でもどうしよう、仕事としてやっていかないといけないし、今更やめるわけにもいかないし・・・。

 

 

 これ、「好きを仕事に」だとか、「趣味で食べていく」を掲げ、フリーランスとして独立したばかりの方の”あるある話"ではないでしょうか?かく言うわたしも、この悩ましいジレンマに陥っていたもののひとりです。で、わたしはどうしたのか?今になって思うと、それが間違いのはじまりであったと思うのですが、女性起業家向けの、ビジネスコンサルを受けたのです。写真は好き。そこは間違いないと思っていました。ではそもそも何が問題なのか?わたしは自分の仕事の回し方、つまり、営業力や宣伝・集客の方法に何か落ち度や問題があるのではないかと考えたのでした。

 

 

 ビジネスコンサルタントと呼ばれる人たちのゴールは、何と言っても「クライアントの利益」ですから、当たり前ですが、ブログの書き方に始まって、サービスのクロージングの方法や、価格設定の仕方など金銭面に絡んだ指導が4か月もの間、延々と続きました。さらに、比較的低額な単発メニューの他、コストパフォーマンスが良い高額メニューを作るよう提案があり、こちらもそれなりの金額をコンサルに支払っているので、どうにか形にはしてみたのですが、出来上がったメニューを見るにつけ、わたしの心はコンサルを受ける以前にも増して、重く淀んでいくような気がしました。そんな時に、コンサルタントの方から言われたのは、「お金を受け取ることへのブロックがあるんじゃない?」と言う言葉でした。結局、4か月のコンサル期間満了後、継続はせず、以降ビジネスコンサルの類にはわたしはお世話になったことはありません。きっとこれからもないと思います。

 

 

 

 ところで、この「お金のブロック」と言うフレーズですが、時を経てなお、未だにあちこちで散見されています。「お金のブロックを外しませんか?」「お金のブロックから解放されて成功しましょう!」などなど、あげれば切りがないのですが、まあ、言いたいことはどれも似たり寄ったりだと考えてよいと思います。

 

 

 

hanahiroinoniwa.hatenablog.com

 

 

 先日書いたこちらの記事にも通じるのですが、この「お金のブロック」についても、長年その正体を思索し見極めたいと思っていました。そして、この件についても、上記の記事の中で触れた、「内発的動機」は「外的報酬」によって減少すると言うデシの理論で説明ができたのです。この理論こそ心理学ではアンダーマイニング効果と呼ばれているものです。(詳細はこちらのサイト様の記事を引用させていただきます。)

 

 

psycho-lo.com

 

 

 「趣味を仕事にしてはいけない」

 

こんなフレーズを聞いたことがあると思います。わたしはこのフレーズを「ただ楽しいだけだった趣味を仕事にしたら責任を伴うし、辛いことが多いからやめときな!」と言う先人たちの教訓程度に受け止めていました。それも間違いではないと思います。これをアンダーマイニング効果をベースに説明するとこうなります。

”ただやりたい”と言う「純粋動機」でそれまでやってきた「趣味」は、そこに「お金」と言う外的報酬が与えられることによって、ひょっとしたらその「純粋動機」が失われる可能性がありますよ。

 

 

 わたしの場合も、最初の内こそお金を頂くことで嬉しかった時期もありましたが、次第に心に靄がかかるようになっていったのは、「お金のブロック」とやらが原因ではなく、自分の「好きだから撮る」「楽しいから撮る」と言った内発的動機が外的報酬にとって代わっていくことへの拒絶感だったり、違和感だったのではないかと考えられます。

 

 

 ではその時、どうしていたら良かったのでしょうか?今のわたしだったら、自分の「純粋動機」をどう守り、純化し、保ってゆくか、「内発的動機」と「外発的動機」のバランスをどう取るかの工夫をしてゆくのが1つ、もしくは、すっぱりと「好きを仕事にする」は、辞めてしまうかも知れません。これは実際にわたしが「純粋動機」を保つために試してきたことですが、ある一定量のボランティア撮影をしたりしましたし、ひとりきりでふらっと目的も何もない撮影会をしたこともありました。自分が心からサポートしたいと思える人以外とは仕事をしないと決めるのもひとつの手です。常に意識して「純粋動機」の見直しと再設定を行うのです。最近は割合と各動機のバランスが取れているとは思います。ただそれでもなんだか息が詰まりそうになることもあるので、その時は、完全に受注を止めたりもしました。(ここ1年くらいは大学の勉強もあったり、コロナだったりで、はからずもそのような状態ですが。)

 

 

 もしあなたが「好きを仕事」にして、仕事(商売)として続けていくことがなぜか辛くなった時は、こんな風に考えてみてください。

  

「わたしはそれをするのが本当に好きなんだな」って。純粋にそれが好きであればあるほど、お金という外的報酬に置き換わってしまうことに心が暴れているのかも知れません。そしてその時、間違っても「それってお金のブロックよ!はずしましょう!」とやみくもに煽って来る方にはついてゆかないことです。高額メニューを作ったり、オファーを出せるようになることが「お金のブロック」がなくなったと言うことでは、決してありません。また、元手がないにも関わらず、高額なお金を支払えるようになることが、「お金のブロック」が外れることでもありません。内省すべきは「お金のブロック」ではなく、「内発的動機(純粋動機)づけ」と「外発的動機づけ」のバランスの見直しだと、どうか、覚えておいてください。

 

 

 

 

 

きょうも、最後までお読みくださり
ありがとうございました^^
さとうみゆき