わたし歩記-あるき-

心理カウンセラーでもある写真家のブログです

意外と孤独な社会人大学生

今日は前々から、他大学の同じく心理学部に通う先輩Sさんと、
「夏休み前の打ち上げ」と称して約半年ぶりに
再会することになっていました。
この日を心の支えにして(笑)、私は前日までに
心理測定法の単位認定レポートをどうにか書き終えて提出し、
心おきなくSさんとのランチに向かったのでした。

Sさんは、私が大学に通うことになる、
言わば「きっかけ」を与えてくれた人でした。
前回お目にかかったのは1月半ば頃。その時点では、
「実は大学に願書を出そうかどうか迷ってて・・」
「大学ってやっぱり行って良かったですか?」
などと、グダグダ、ウダウダ、ぐるぐるな進路相談を
私はSさんに持ち掛けていたのでした。
それが今となっては、
「〇〇の実験のレポートが全然書けなくて~(涙)」とか、
「統計ソフトって使い方勉強しましたか?」とか、
「Zoomで行う〇〇の実験講義はやっぱり大変よね~」とか、
今取り組んでいる心理学の学びについて、
ハンパない熱量で時間も忘れて語り合う間柄に。
気づけば店内にはSさんと私の二人だけとなり、
夕方4時を回ってしまったため、
名残惜しいのは山々でしたが、
「夏休み前の打ち上げ会」はお開きとなりました。

本来であれば、キャンパスにおいてのスクーリングで
同じ志を持った仲間と顔を合わせて話すことで、
勉強の悩みや、実習への戸惑い等を多少なりとも
分かち合う場が持てていたことでしょう。
でも、そうすることが叶わない今年は、
否が応でも、不安や孤独を、ある程度自分の中で
昇華・消化することが求められます。
この4カ月、どうにか自分なりに消化できていたと思っていたけれど
Sさんと逢って、マシンガンのように思いの丈を吐露し、
弱音を吐き出し、悩みを共に笑い飛ばした時に、
やっぱり私の心は「孤独」を感じていたのだなと思ったのでした。
加えて、同じ温度、同じ肌感覚で
心理学と言う「今」に取り組んでいる同志と
未熟でありのまま、心ゆくまで語り合いたかったのです。

 

 

大学に行くと決めたのも自分。
レポートが書けなくて苦しいのも自分。
講義の内容が理解できずにしんどいのも自分。
エクセルが使えなくて泣きそうなのも自分。
誰に頼まれて大学に行ってるわけでもない。
辛いならいつ辞めてもいいわけで・・・
そう、それは、誰より自分が十分すぎるくらい分かっていて・・・

 

でも、それにも関わらず、
辞めたいと思ったことは一度もないし、
入学したことを後悔したことだって一度もないのです。

 

むしろ、日に日に、
「大学で心理学の基礎を学べて本当に良かった」
と言う思いは強くなるばかりで・・。

 

 

そう告げた私に、
「私の周りの人たちも、心理学って学びはしんどいけど、
大学に入ったことを後悔したことは一度もないって・・・
何故かみな同じことを言うの。」
とSさん。

 

 

この説明しようのない複雑な心の機微を、
愚痴でも、弱音としてでもなく受け取って、
苦しくても明日からも学び続ける力に変えるために
私が話しているのだと言うことを理解した上で
ただただ聴いてもらえたこと。
こんなにありがたくて、嬉しいことってなかったです。

 

 

当然のことながら、社会人大学生以外の現役大学生も、
きっと今、同じような孤独や学びへの不安を抱えていることでしょう。
人と直に関われない今、
どんな形であれ、あなたの近くに、
たったひとりでいいから、明日からも学び続ける力を
何倍にもして分かち合えるような友が居てくれますように。
私も、誰かのそんな友で在れますように。