わたし歩記-あるき-

心理カウンセラーでもある写真家のブログです

グリーフケア

愛犬の主治医がようやく決まりました

動物病院から帰ってお疲れのベル 久しぶりの青空に心の澱が解き放たれたような1日でした。今日の午後は動物病院へ。ようやく主治医の先生を決めることができました。 先代のベルが副腎の病気を患って以来約8年、お世話になった家から一番近くて便利な動物病…

先代ベルの納骨が終わりました

府中の慈恵院 今日は先代ベルの月命日。新盆ということと、そろそろ”けじめの時期”かも知れないねと夫婦で話し合い、納骨をすることになりました。 ちょうど7ヶ月前、朝に亡くなったベルの亡骸を抱き、同じ道を走ったのを、窓ガラスを流れる雨のしずくをぼ…

ようやく父とLINEで繋がりました

hanahiroinoniwa.hatenablog.com 5月の末に実家に送ったタブレットでしたが、県内に暮らす従姉夫婦にWi-Fiを繋いでもらってからも、端末の設定不備が発覚し、本体を一旦実家からわたしのところに送り返してもらうなどし、本格的につながったのは、6月に入っ…

死の質(Qualitiy of Death)

父が退院してから1週間が経ちました。そして奇しくも今日は父の誕生日です。お祝いの電話をしましたが母曰く、この1週間は訪問介護のスタッフさんをはじめ、リハビリ担当の方の出入りも多く、怒涛の1週間だったそうです。加えて、自力での排泄や歩行が全くで…

グリーフ(悲嘆)はどこか遠い世界のことですか?

グリーフケアとかスピリチュアルケアとか聞いたところで、現に今、自分は病気とは無縁で元気に生きてるし、両親も幸いまだまだ健在の様子だし、配偶者だって憎たらしいほどピンシャンしてるから(笑)、力説されたところであまりピンと来ない・・と言う方は正…

スピリチュアルケアの学び

hanahiroinoniwa.hatenablog.com 前回の「グリーフケア」に続き、今回の傾聴の講座のテーマは「スピリチュアルケアにおける傾聴」でした。昨今「スピリチュアル」という枕詞を聞いただけで、「霊感・占い・オーラ」と言った目に見えない世界による何某かを思…

母の本音と父の退院

今日の午後、父が退院して5ヵ月ぶりに自宅に帰ってくることになりました。昨日は今後の生活で必要となるベッド、ポータブルトイレ、お風呂用の椅子、車椅子用の玄関スロープが届き、また主な生活スペースとなる一階には天井と床に手すり代わりのポールが所狭…

母の心の状態

一昨日、母の誕生日だったので毎年そうしているように、朝一で電話をかけると不在。「こんな早くから家に居ないなんて変だな・・」そう感じてメールをすると、ほどなくして母から、「いま、病院なの。ちょっと調子が悪くて。」とだけ返事がきました。主語が…

○○ロスを馬鹿にしてはいけない

昨日の新垣結衣さんと星野源さんの結婚報告に、驚かれた方も多かったのではないでしょうか?我が家も第一報を聞いた瞬間、リモートワーク中の夫としばしの間はしゃぎました。SNSにはお二人を祝福するツイートや投稿が溢れていましたが、その中には時折、「明…

悲しみや辛い経験が人を強くするわけではなくて

ただいま4か月 ベルが家に来てから間もなくひと月になろうとしています。朝は5時台から叩き起こされてロープ遊びをしたり、お腹が空いたと暴れては騒ぐので都度勉強を中断したり、生え始めた歯がむず痒いのかカーペットを引きちぎったりと、まあ、おてんば娘…

傾聴の上級コースがはじまりました

今日から傾聴の上級コースがはじまりました。緊急事態宣言が発令されたこともあって、対面授業で開講されるか気がかりでしたが、無事にスタートしほっとしました。ちなみに月曜日に受講するはずだった上智大学グリーフケア研究所非常勤講師入江杏さんと公認…

お帰りベル!

ベル、お帰りなさい 昨日、ベルが4か月ぶりに我が家に帰ってきました。 ・・・なんて書きはじめると、ついにペットロスの症状が行くところまで行っちゃったのかな・・と心配されてしまうかも知れませんが、大真面目で言ってます。 ベルが、やっと我が家に帰…

父が回復室に移りました

近所の公園の八重桜 先週、父がそれまで入院していた集中治療室から、回復室と言って同病院敷地内にあるリハビリ専門病棟へと移りました。これにより、通信電波が有効になったため、部屋からの電話連絡が家族側からも出来るようになりました。 3ヶ月ぶりに父…

悲しみが癒えはじめるとき

桃色雪柳 今日ではてなブログへの投稿が100記事目を迎えました。昨年の夏頃からマイペースで細々と綴ってきた場ではありますが、いつも訪れて読んでくださる皆さま、本当にありがとうございます。はてなブログは「書く」ことに真摯な方が多く、リンクをた…

1年前の今頃のこと

去年の桜 この週末は春の嵐やら心理学講座やらで外出せずにほぼ在宅で過ごしていました。今日は空気感ががらっと変わって穏やかな月曜日です。なんだかほっとします。 東京では桜が開花したそうですね。先日二輪草を見つけた時に「今年は早いなあ・・」と思…

母が父と逢えるようになりました

県内のコロナ感染者数が落ち着いてきたと言うことで、昨日から個室に入院している患者のみ、配偶者と面会ができるようになりました。ただし、面会時間は週に1回、5分まで。面会者はマスクを二重にし、さらに病院指定のフェイスシールドを着用と言う厳重規則…

他人事から人間事へ

散歩中、小さいけれど確かな春萌えを感じて嬉しくなりました。 * 「お父さん、もしかしたら私たちに止めている情報があるかもしれない。どうも肝心な情報だけが降りてこない気がする・・・」 母から妙なメールが来たのは一昨日の夜のこと。父の話では、今回…

予期悲嘆について

今日から2月。午後、朔日詣に氏神様にご挨拶をしてきました。天満宮だけに受験生と親御さんと言ったペアが目立ちました。深々と祈りをささげる後ろ姿に「がんばってー!」と心の声を届けずには居られませんでした。 1月23日を最後に、父が倒れて以来、毎晩の…

花を贈るということ

ちょうど1週間前のこと。高校来の親友から「苦手な香りありますか?」とメッセンジャーで尋ねられ、「強いていえば八角かな?」と返事をしました。2年前の誕生日にとても素敵なお香を贈ってくれた彼女なので、いろいろと気が滅入ることの多いわたしを案じて…

死の無い死~家族の病がもたらす影響~

最寄り駅の前に1本だけある寒桜が今年も麗麗と咲きはじめました。嬉しかった。いま抱えている憂いを一瞬でも洗い流してくれたかのようで。撮りながら、ふと、久しぶりに再会した恋人を、何度も何度も抱きしめるような境地でした。 来週の火曜日に父が再び転…

公認されない悲嘆について

死別や喪失による悲嘆については多くの書籍や文献が出て知られるようになってきましたが、「公認されない悲嘆」については、まだまだ理解されていないことも多いように感じます。 「公認されない悲嘆」とは、悲嘆の最初の原因となっている死別や喪失に対する…

”共通言語”を知ることの大切さ

今週火曜日に転院した父は、早速その日の夜から放射線治療が始まったとのことでした。 幸い、今のところ副作用も出ておらず順調に治療計画が実行されているようですが、今度の病院では個室ではなく大部屋のため、日頃から神経質だった父には、身体が不自由な…

尊厳死(リヴィング・ウィル)について

よく考えてみると、昨年、お正月が明けた辺りから、自分の人生に「死」と言うものが”現実として”関わってきたときにどうすればよいのか?について関心を寄せるようになっていたように思います。 昨年1月に読んだのがこちらの著書。こさささこさんの『ある日…

その人の人生の物語を紡げるのはその人だけ

今日はベル(愛犬)の四十九日。仏教では人が亡くなると、その人が極楽浄土へ行けるのか7日おきに裁判が行われ、その最後の判決の日が49日目に当たるそうなのです。 ベルに人間の法要ルールが当てはまるかどうかはさておき、(とっくに天国で幸せに暮らして…

自分の無力感に留まれる力

グリーフケアについて学び始めて心から良かったと感じていることの1つ・・それは、カウンセラーやセラピストをはじめとする援助者(ソーシャルワーカー)が守るべき最も大切な”在り方”に気づくことができたことでした。 それまでのわたしは、どんな人がカウ…

慌ただしく転院

昨日の晩、再び母から電話があり、明日(つまり今日)、市内の日赤病院へ転院することが急遽決まったとのことでした。 救急車で移動することになったので、父と母は実に1週間ぶりに顔を合わせたそうなのですが、父はそれなりに気丈だったとのことでした。救…

事態は再び転ず

昨年の夏から始めたこのブログですが、改めて、数えるほどしか明るい話題を書けていないなあと思いました。 しかも、内容は、「死」とか「グリーフ」とかどんどん辛気臭くなってゆく。きっと初めてここを訪れる方は、「なんか重たい内容のブログだなあ~」と…

やっと父と連絡がとれました!

先ほど、母から電話があり、やっと父と直接話が出来たとの連絡がありました。 今回も、たくさんの方に不安な気持ちを支えていただきました。本当に本当にありがとうございました。 これで少し冷静に今後のことを考えられそうな気がします。 そもそもどうして…

わたしの人生はわたしに何を求めているのか?

『夜と霧』の著者であるヴィクトール・フランクルは、 生きるとは、人生とは何かを問うことではなく、人生からの問いに応えること だと記しているのですが、今回ほど、 わたしの人生はわたしに一体何を問うているの?! と激しく自問自答したことはないと思…

子どもを亡くすことに比べたら・・と言われることの悔しさと悲しさ

このひと月、悲嘆(グリーフ)に関する本を何かに突き動かされるかのようにつぎつぎと読んできました。 (来年への準備と言う理由もありますが)どう抗っても、自分ではもう手の施しようがないこの悲しみの行方(終着点)を知りたい。 また、 「こんな状態な…