わたし歩記-あるき-

心理カウンセラーでもある写真家のブログです

公認されない悲嘆について

死別や喪失による悲嘆については多くの書籍や文献が出て知られるようになってきましたが、「公認されない悲嘆」については、まだまだ理解されていないことも多いように感じます。 「公認されない悲嘆」とは、悲嘆の最初の原因となっている死別や喪失に対する…

それはリフレーミングでさえないと思う

カウンセリングの技法に「リフレーミング」と呼ばれるものがあります。「フレーム」=「枠」それを「リ・フレーム」することですから、簡単に言えば、ある出来事を別の視点で捉えなおすことで、事実は変わりませんが、そのことに対する本人の”認識”を変える…

順番、ほんと逆だよなあ・・

先日、高橋和巳先生の「見立てセミナー」を受講した際にも思ったことですが、どうして日本の学校教育現場って「最終的には~~をするために~~を学ぶ必要があるのです」と明確なゴールを示してはくれず、「とりあえず、今はこれ勉強しといてよ!この先のど…

型の中で自由になること

来月の句会に提出する俳句がぜんぜん思い浮かばず、このところ悶々としています。詠めるときはどこからともなく言葉の種が降りてきて、一枚の絵のように目の前にほわ~っと現れるのに、それがどうも上手くいかない。逆に詠みたい映像はしっかりと浮かんでい…

今月から1年間カウンセリングの見立てセミナーを受講します

今日からカウンセリングの見立てのセミナーが始まりました。 hanahiroinoniwa.hatenablog.com 昨年9月にも受講しているのですが、その際は、単発講座で見立てについてはアウトラインをざっと学んだのみでした。 今回は基礎コース6回、応用コース6回の計12回…

”共通言語”を知ることの大切さ

今週火曜日に転院した父は、早速その日の夜から放射線治療が始まったとのことでした。 幸い、今のところ副作用も出ておらず順調に治療計画が実行されているようですが、今度の病院では個室ではなく大部屋のため、日頃から神経質だった父には、身体が不自由な…

尊厳死(リヴィング・ウィル)について

よく考えてみると、昨年、お正月が明けた辺りから、自分の人生に「死」と言うものが”現実として”関わってきたときにどうすればよいのか?について関心を寄せるようになっていたように思います。 昨年1月に読んだのがこちらの著書。こさささこさんの『ある日…

その人の人生の物語を紡げるのはその人だけ

今日はベル(愛犬)の四十九日。仏教では人が亡くなると、その人が極楽浄土へ行けるのか7日おきに裁判が行われ、その最後の判決の日が49日目に当たるそうなのです。 ベルに人間の法要ルールが当てはまるかどうかはさておき、(とっくに天国で幸せに暮らして…

自分の無力感に留まれる力

グリーフケアについて学び始めて心から良かったと感じていることの1つ・・それは、カウンセラーやセラピストをはじめとする援助者(ソーシャルワーカー)が守るべき最も大切な”在り方”に気づくことができたことでした。 それまでのわたしは、どんな人がカウ…

慌ただしく転院

昨日の晩、再び母から電話があり、明日(つまり今日)、市内の日赤病院へ転院することが急遽決まったとのことでした。 救急車で移動することになったので、父と母は実に1週間ぶりに顔を合わせたそうなのですが、父はそれなりに気丈だったとのことでした。救…